BMW、iPhone用デジタルキーを導入

独自動車大手のBMWは22日、オンラインで開催された米アップルの世界開発者会議(WWDC)で、アップルのスマートフォン「iPhone」用のデジタルキーを導入すると発表した。車のドアノブに端末をかざすと開錠・施錠することができる。また、乗車後は、iPhone用スペースに端末を置き、ボタンを押すとエンジンが作動する。7月1日から45カ国で幅広いモデルに導入する。

デジタルキーは、BMWのアプリで設定が可能で、車両の保有者のほかに、最大5人とデジタルキーを共有することができる。例えば、免許を取得したばかりの初心者とデジタルキーを共有する場合には、最高速度やエンジン出力、ラジオの最大音量などを設定することもできる。また、デジタルキーは、クレジットカードやポイントカードなどを管理するためのiPhoneのアプリ「ウオレット(Wallet)」で管理することができる。

このほか、iPhoneが電池切れとなった場合も、5時間はデジタルキーが機能するシステムとなっている。

■ 新機能も発表

BMWとアップルはWWDCでさらに、アップルの端末と連携できる車載インフォテイメントシステム「カープレイ」の電気自動車向け新機能も発表した。

目的地をiPhoneまたはカープレイに入力すると、走行ルートの算出時に自動的に、充電ステーションの場所や充電のタイミングなどを知らせてくれる。BMWはこの新機能を来年に発売予定の電気自動車「i4」に初めて採用する予定。

上部へスクロール