米自動車大手フォードのドイツ法人フォード・ヴェルケは6月23日、欧州の顧客向けに車載テレマティクスサービス「フォードパス・コネクト」を無料化したと発表した。ユーザーは同社のサービスアプリ「フォード・パス」を通じ、リアルタイムの交通情報や緊急時の自動コール(eコール)、オイル残量やタイヤ圧などのチェック、ガソリンスタンドや駐車場の検索などのサービスを無料で利用できるようになる。同社はこれまで「フォードパス・コネクト」を2年間のサブスクリプション契約で提供していた。今回の無料化により、ユーザーは車の耐用年数を通して最大600ユーロを節約できるという。
「フォード・パス」アプリには遠隔操作機能があり、車の全体的なコンディションのチェックをはじめ、ドアの解・施錠、エンジンスタート、冷暖房の操作などがスマートフォンで行える。また、電動車の充電管理機能もあり、電気料金が安くなるオフピーク時間に充電するスケジュール設定や、走行中の燃料と電気エネルギーの使用状況の表示、エネルギー節約や排出量削減に最適な運転方法が確認できる。