独自動車大手のダイムラーがこのほど売却する方針を発表したフランスのハンバッハ工場にはすでに、購入の関心を示す企業も現れている。独業界紙『オートモビルボッヘ』(7日付、電子版)が報じた。ダイムラーの広報担当者は同紙に対し、英化学大手イネオスの自動車部門イネオス・オートモーティブと同案件について最初の協議の機会を設けたことを認めている。
『オートモビルボッヘ』紙によると、イネオス・オートモーティブは現在、オフロード車「Grenadier」を開発中で2021年末の市場投入を計画している。これまでポルトガルとウェールズで当該モデルを生産する計画を進めてきたが、現在、計画を審査中であるという。ハンバッハ工場では、超小型車ブランドのスマートの生産設備よりも、将来に向けて整備中であったメルセデスベンツのモデルの生産ラインに関心を寄せているもよう。