仏自動車大手のルノーは1日、電気自動車(EV)のカーシェアリングサービス「ZITY」をパリ近郊のブローニュ=ビヤンクールにも拡大したと発表した。これまでパリおよび隣接するクリシーに限定投入してきたルノーのEV「ゾエ」500台を対象地域のどこでも24時間、年中無休で利用できるようになる。サービス開始に伴い、新型コロナの感染防止に向けて非接触技術を使った利用や消毒徹底に留意して運用する。
ZITYのユーザーは携帯端末のアプリを通じて近くにある車両を見つけて予約。解錠もアプリを通して行い、利用した後はパリ市内の公共駐車場に乗り捨てることができる。料金プランは1分単位の課金(0.29ユーロ)のほか、24時間、48時間、72時間の固定時間制などニーズに応じて柔軟に選択できる。
車両のバッテリー残量はディスプレイで確認でき、一定のレベルを下回るとサービスが利用できなくなる。車両の利用状況は1時間単位、1日単位などで分析され、利用需要が多い場所に集中的に配置される。