ダイムラー、ファラシス・エナジーに資本参加

独自動車大手のダイムラーは3日、グループブランドであるメルセデスベンツが中国の電池セルメーカー、ファラシス・エナジー(孚能科技、本社:江西省カン州市)との戦略提携について合意したと発表した。また、ファラシスが実施する株式公開を通して、同社に3%を出資する。

戦略提携においては、高度なセル技術の開発および量産化、コスト目標などについて合意した。メルセデスベンツは、電動車のラインアップ拡大を進める中で、ファラシスとの協力により、バッテリーセルの安定供給を確保する。一方、ファラシスは、生産能力の拡大における計画性を確保することができる。

ファラシスは、メルセデスベンツのドイツ工場における将来のバッテリー需要の拡大に対応するため、ドイツ北東部に位置するザクセン・アンハルト州のビッターフェルト・ヴォルフェンにバッテリーセル工場を建設する計画。従業員数は最大2,000人を予定している。

ファラシスへの出資は、ダイムラーが北京に2001年に設立した子会社ダイムラー・グレーター・チャイナを通して実施する。これによりダイムラーは、ファラシスの監査役会に1名を送り込むことができる。

ファラシスのドイツ工場は当初から、二酸化炭素(CO2)ニュートラルの工場として設計されている。ファラシスは中国の江蘇省鎮江市にCO2ニュートラルの工場を持つ。さらに、米国にもCO2ニュートラルの工場を建設する計画がある。

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