独自動車部品大手のコンチネンタルは14日、スペインのルビー工場とメキシコのノガレス工場を閉鎖すると発表した。同措置は、2019年に発表した構造改革プログラム「トランスフォーメーション2019‐2029」の一環に位置づけられる。コンチネンタルは、当該プログラムを通して、世界市場における長期的な競争力強化を目指している。
スペインのルビー工場は2021年末までに閉鎖する。これに伴い、投資家を探してきたが、まだ見つかっていない状況にある。同工場で生産していたディスプレーや操作関連製品は、他の欧州工場に移管する予定。同工場には現在、従業員約740人が勤務している。
メキシコのノガレス工場は、2024年半ばまでに閉鎖する見通し。同工場には現在、約2,000人が勤務しており、車両用の通信・コネクティビティ製品や駆動部品などを生産している。閉鎖の背景には、コスト削減圧力の高まりが背景にある。コンチネンタルは、同工場の生産を近隣地域の他の工場に統合し、競争力を高める計画。