独DLR、4研究機関を新設

ドイツ航空宇宙センター(DLR)はこのほど、新たに4つの研究機関を設立すると発表した。◇フューチャー・フューエル◇低エミッションの航空機用駆動システム◇電動航空機◇無人航空機――の4分野に関する研究機関を新設する。

◇フューチャー・フューエル

ノルトライン・ヴェストファーレン州のユーリッヒには、太陽光発電を活用した水素の生成・貯蔵や、その他の再生可能エネルギー由来の燃料原料の生産に関する研究施設を開設する。当該分野の技術的な研究に加え、生産効率の向上や大量生産に向けた生産技術についても研究する。

◇低エミッションの航空機用駆動システム

ドイツ東部のコットブスに、航空機による環境負荷を低減するため、代替燃料、ハイブリッドシステム、純粋な電気駆動システムなど、環境にやさしく低騒音の航空機用駆動システムの開発に取り組む研究所を設ける。これまでDLRが取り組んでこなかった分野に重点を置き、ドイツにおける当該分野の研究活動の幅を広げる。

◇電動航空機および無人航空機

ノルトライン・ヴェストファーレン州とザクセン・アンハルト州には、電動航空機および無人航空機に関する研究所を設ける。これらの研究所は、◇一般航空(GA:ゼネラル・アビエーション)◇都市航空交通(UAM:アーバンエアモビリティ)◇無人航空機(UAS)――に関する電動航空機の研究プログラムの一環に位置づけられる。

ノルトライン・ヴェストファーレン州のアーヘンおよびメルツブリュックに、小型飛行機の研究所を設置する。一般航空(GA)と都市航空交通(UAM)のテーマを取り扱うDLR研究者が分野の枠組みを超えて、総合設計、生産、持続可能な駆動システム、航空物理学、自動運転などの分野で、新しい移動(モビリティ)形式の基盤となるような研究に取り組む。

ザクセン・アンハルト州のコッホシュテットには無人航空機(UAS)の研究センターを設ける。2019年にコッホシュテットに設立した無人航空機(UAS)の試験センターと連携し、DLRのUAS分野の研究を強化する。

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