ホースクランプ(ホースバンド)やケーブルタイ(結束バンド)を製造する独ノルマ・グループは14日、電気駆動車の熱管理配管システム向けに熱可塑性樹脂チューブの新製品「TPフレックス」を開発したと発表した。従来品より軽さと柔軟性に優れており、システム内の流体の圧力を一定に保つ効果がある。電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の冷却システムに使用することでバッテリー性能の向上と寿命延長に寄与する。
TPフレックスは従来のゴム素材と比べ重量が75%軽く、車両一台あたりで最大5キログラム軽量化できるという。電動車の熱管理配管システムを構成するチューブは長く入り組んでおり、狭いスペースで多くの曲り目があるため圧力低下が生じやすい。ノルマによると、同製品を使用することで曲り目における圧力損失を最大で半分に抑えられる。
TPフレックスは欧州、アジア、北米の工場で生産する。