仏のマスク着用義務、商店などにも拡大

フランスのマクロン大統領は14日、マスク着用義務を厳格化する意向を表明した。新型コロナウイルス感染の第2波を警戒したもので、これまでは公共交通機関利用時に限定していた着用義務を8月から商店などにも広げる。

同国では2カ月近く続いていた外出制限や経済活動の制限が5月11日から徐々に緩和され、デパートやレストラン、カフェなどが営業を再開した。しかし、このところ新型コロナ感染者が再び増え始めており、第2波の懸念が広がっている。

マクロン大統領は仏テレビ局とのインタビューで、こうした懸念に言及した上で、8月1日から商店、密閉状態にある公共の場所でのマスク着用を義務付ける方針を示した。

これまでマスク着用は公共交通機関を利用する際と、人と人が一定距離を保つソーシャルディスタンスが難しい公共の場所に限定されていた。

一方、英政府も14日、マスク着用義務化の対象を広げると発表した。イングランドで24日から商店内での着用を義務付ける。違反者には最高100ポンド(約1万3,000円)の罰金を科す。商店の従業員は義務を免除される。

英国ではイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドで公共交通機関利用時のマスク着用がすでに義務付けられている。スコットランドでは10日から商店内での着用が義務化された。これに続きイングランドでも厳格化する。

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