独ヘラー19/20年度最終決算、59%の減益

独自動車照明・電子部品大手のヘラーが14日発表した2019/20年度(5月末)最終決算における営業利益(EBIT、調整済み)は2億3,300万ユーロとなり、前期比で59.3%減少した。為替変動・ポートフォリオ調整後の連結売上高は前期比14.3%減の58億ユーロ。売上高営業利益率も前期の8.4%から4%に縮小した。

為替損益や卸売事業売却を考慮した名目売上高は16.6%減の58億2,900万ユーロ、営業損益(EBIT)は142.5%減の3億4,300万ユーロの赤字、営業利益率は11.6%からマイナス5.9%にそれぞれ大きく悪化した。

部門別売上高は、主力の自動車部門が49億ユーロ(14.3%減)、アフターマーケット部門が5億6,000万ユーロ(7.1%減)、スペシャルアプリケーション部門は3億4,300万ユーロ(14.2%減)。EBITは自動車部門が1億6,400万ユーロ(営業利益率3.3%、縮小幅4.5ポイント)、アフターマーケット部門が5,100万ユーロ(同9.2%、同1.2ポイント)、スペシャルアプリケーション部門は2,700万ユーロ(同8%、同7.2ポイント)だった。

今年度(2020/21年度)の業績見通しについて同社は、世界の自動車生産が今後数年にわたりコロナ危機前の水準を下回るとし、既存ビジネスモデルのコスト管理を徹底することで厳しい市場環境に対峙していく方針を示した。これを踏まえ、為替変動・ポートフォリオ調整後の連結売上高は56億ユーロ~61億ユーロ、営業利益率は4%~6%になると予測している。

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