独フォルクスワーゲン(VW)傘下の商用車大手スカニア(スウェーデン)は24日、ベネルクス諸国における中古トラック販売が好調だと発表した。販売する中古車両を108項目で点検し、内装の紫外線消毒や販売後のアフターサービス充実などにより信頼性を高め、販売台数を倍増させている。
108項目の点検は車齢が48カ月未満の車両を対象に、スカニアの定める技術的・視覚的な基準に沿って実施。また、内装は殺菌消毒に万全を期すため紫外線とオゾンで処置している。これにより、前オーナーの使い方に関わらず新品同様の質感を再現できるという。
販売車両の例として、トレーラーモデル「R450/500 A4x2」(車齢36カ月未満、走行距離最大45万キロメートル)は上記のような措置に加え、1年間の駆動系部品の保証や6カ月のモニタリングサービスなどが付く。
スカニア・ベネルクスで中古トラック事業を統括するスターケンブルク氏は「顧客の第一印象を良くするチャンスは一度しかない。商品の見せ方には気を付けている」とコメント。「中古トラックの購入にはリスクが伴うが、私たちは点検と整備に万全を期すことで顧客が安心して購入できるようにしている」と強調、リピート顧客も多いという。