ボルボ・カーズの8月販売7.2%増、コロナからの回復が鮮明に

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズが2日発表した8月の世界販売は5万1,239台と前年同月から7.2%増加した。販売台数のプラスは2カ月連続で、新型コロナの影響から需要回復の足取りが確かになりつつある様子がうかがえる。車種別では引き続き、「XC60」、「XC40」、「XC90」のSUV3モデルが好調。1-8月期の販売は前年同期比13.5%減の38万3,492台だった。

8月の販売台数を地域別にみると、主力の欧州が前年同月比4.9%増の1万7,458台に伸びたほか、中国市場は11.4%増の1万5,835台に拡大。米国も12.9%増の1万378台と好調だった。その他の地域(7,568台)は2.4%減と低迷した。

1-8月期の販売台数を地域別にみると、中国(前年同期比1.5%増、9万5,986台)は増加したものの、欧州(21.9%減、16万9,193台)、米国(7%減、6万3,330台)、その他の地域(14%減、5万4,983台)ではいまだ新型コロナの影響が尾を引いている。モデル別では、「XC60」の11万2,560台を筆頭に「XC40」(10万913台)、「XC90」(5万3,635台)のSUV販売が好調に推移している。

電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など充電可能な車種の専門ブランド「リチャージ」の販売は1-8月期に前年同期比で2倍以上に拡大した。

8月はまた、同社のサブスクリプション(定額)サービス「ケア・バイ・ボルボ」に代表されるオンラインを通じたサービス利用が盛んだった。

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