独自動車部品大手のコンチネンタルは、ドイツのアーヘンにあるタイヤ工場を閉鎖する計画だ。複数のメディアが報じたもので、独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』によると、コンチネンタルは15日、同計画を認めた。今後、監査役の承認を得る必要があるが、2021年末までにアーヘンのタイヤ工場の操業を停止する方向という。ただし、ラバー部門コンチテックの従業員200人は今回の措置の対象外となる。
アーヘンのタイヤ工場の閉鎖は、同社が9月初めに発表したコスト削減計画の一環に位置づけられる。アーヘン工場は、コルバッハ工場と並ぶドイツ国内の主力タイヤ工場で、従業員約1,800人が勤務している。コンチネンタルの広報担当者は、人員削減は可能な限り、社会的に受け入れられる形で実施する方針だが、経営上の理由による解雇の可能性もあり得る、とコメントしている。
『フランクフルターアルゲマイネ』紙によると、アーヘンのタイヤ工場の閉鎖に加え、ドイツのハノーバー・シュテッケンにあるタイヤ生産設備を製造するコンチネンタル・マシーナリーでは、従業員300人のうち約150人を削減する計画があるもよう。