独フォルクスワーゲン(VW)傘下のスウェーデン商用車大手スカニアは9月28日、内燃エンジン(ICE)向けのギアボックスのラインアップを拡充すると発表した。現在主流となっている環境対応型エンジンに適した設計の製品を投入し、現行の自動変速マニュアルトランスミッション(AMT)「オプティクルーズ」のラインアップを刷新していく。
新たなギアボックス・シリーズの第1弾として、AMT「G33CM」を投入する。燃費効率の良い低回転エンジンに適した設計となっており、最大トルク3,700Nmまで対応できる。総アルミ製のハウジングを採用するなどの軽量化により燃費性能が最大1%向上している。
「G33CM」はスカニアが展開するV型8気筒エンジン4機種のうち3機種と、直列6気筒エンジン2機種と組み合わせることができる。当初は13リットルV型8気筒エンジン(最高出力は500馬力と540馬力の2タイプ)と組み合わせ、2021年1-3月期から同パワートレイン搭載のモデルを生産開始する予定だ。
スカニアは2030年までにギアボックスを順次刷新していく方針を示している。