ヤマハ発動機は8日、欧州子会社のヤマハモーターヨーロッパ(本社:オランダ)が10月7日、イタリアの二輪車用エンジン製造子会社モトーリ・ミナレリの全ての発行済株式を提携先のファンティック・モーターへ譲渡する方針を発表した。モトーリ・ミナレリの地域労使協議会に通知したほか、欧州労使協議会(EWC)に協議を申し入れた。EWCとの協議を経て、年内に株式譲渡の手続きを完了する予定。
ファンティック・モーターはイタリアで二輪車や電動自転車を製造・販売しており、モトーリ・ミナレリとは1970年から協力関係にある。今回の株式譲渡により、ヤマハ発動機とファンティック・モーターとの協力関係を強化する。
モトーリ・ミナレリは、1951年の設立で、イタリアのボローニャに本社を置く。。従業員数は192人。ヤマハモーターヨーロッパは同社に100%出資している。50~400ccの二輪用エンジンを年8万基生産しており、ヤマハ発動機の欧州における二輪車製造子会社MBKインダストリーズ(フランス)のほか、ファンティックなど欧州域内の他の二輪車メーカーにもエンジンを供給している。