独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は7日、人工知能(AI)を活用したアプリ「サウンドアナライザー」を14カ国のディーラーで試験導入していると発表した。スマートフォンやタブレットで車両の作動音を録音すると、見本となる音源(サウンドパターン)と比較して不具合の原因を特定することができる。これにより、車両の保守サービスを効率化し、時間短縮による顧客満足度の向上を目指す。
当該アプリは、様々なモデルの特徴や車両の利用状況なども踏まえて作動音を分析する。現在は、ステアリングギア、空調のコンプレッサー、ダイレクトシフトギアボックス(DSG)のクラッチなど10種類の見本音源があり、精度は90%を超える。
シュコダは2019年6月から、ドイツ、ロシア、オーストリア、フランスなど14カ国のディーラー245社で当該アプリを実用試験している。試験導入で録音した作動音は、ソフトウエアの学習プロセスに活用し、アプリ開発に役立てる。