DBシェンカー、「eキャンター」36台を欧州市場に投入

ドイツ鉄道(DB)のロジスティクス子会社DBシェンカーは12日、三菱ふそうトラック・バスから電動小型トラック「eキャンター」を新たに36台調達すると発表した。市内における二酸化炭素(CO2)を排出しない(CO2フリーの)物流交通を目指す取り組みの一環。欧州11カ国の20都市に「eキャンター」を投入し、配送業務における騒音や環境負荷を低減する。三菱ふそうトラック・バスは年内に納車を開始する予定。

DBシェンカーは、今回調達する「eキャンター」をオスロ、コペンハーゲン、マドリード、ザルツブルク、ウィーン、ハンブルク、ローマ、ミラノなど欧州11カ国の20都市に投入する。11カ国のうち、フィンランド、オーストリア、スペイン、イタリアでは初めて「eキャンター」を使用する。

DBシェンカーは2018年からベルリン市内の配送業務に「eキャンター」を使用している。2019年には、パリ、フランクフルト、シュツットガルトにも「eキャンター」を導入した。今回の36台の調達により、累計保有台数は41台となる。

「eキャンター」は、1回のフル充電による航続距離が100㎞以上。三菱ふそうトラック・バスは、ポルトガルのトラマガル工場で「eキャンター」を生産し、様々なメーカーが製造した荷台と組み合わせる。ドイツ市場向けの荷台は例えば、独スピアー(Spier)が製造する。

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