独フォルクスワーゲン(VW)傘下のスウェーデン商用車大手スカニアは8日、電力供給もできるソーラーパネルを搭載したプラグインハイブリッド(PHV)トラックを開発したと発表した。初期段階のテストにおける燃料節約効果は、スウェーデン国内で5~10%、南欧のスペイン南部ではその2倍に達したという。現在、架線給電式トラックの実用試験で協力関係にある国内の運送業者アーンスト・エクスプレスが輸送業務で試験運用している。
開発した車両は全長18メートルで、トレーラーの側面と天面にソーラーパネルを140平方メートル張ってある。スウェーデン国内の運用では年間1万4,000kWhの電力生成が可能と見積もられている。開発に際し、週末などに停車している車両から地域のグリッドに電力供給するテストも行う。
当該プロジェクトにはスウェーデン・イノベーション・システム庁(VINNOVA)の助成を受け、ソーラーパネルメーカーのミッドサマー、太陽電池の効率化研究を行うウプサラ大学やエネルギー企業のダラクラフトも参加している。