英新車登録、10月は1.6%減少 1/2

英自動車工業会(SMMT)は5日、同国の2020年10月の乗用車新車登録が14万945台となり、前年同月に比べ1.6%減少したと発表した。新型コロナウイルス感染の再拡大を抑えるため、ウェールズで10月23日から「ファイヤー・ブレーカー」と呼ばれるロックダウンが実施されたことが販売減少の主因。1~10月の累計は、前年同期比31.0%減の138万4,601台だった。イングランドでもショールームの店舗営業の休止を含む2度目のロックダウンを実施することから、英国の新車販売はさらに落ち込むと予想されている。

10月の新車登録は、2011年以降の10月の登録台数では最低の水準であり、過去10年の平均(2010~2019年:15万6,759台)を10.1%下回っている。

ウェールズではロックダウンの影響で10月の新車登録が25.5%減少し、同月の英国全体の販売減少の半数以上を占めた。

10月の顧客別の登録台数は、大口顧客(3.3%減)が低迷した。個人(0.4%増)は前年同月をやや上回っているものの、前年同月は、個人が13.1%減と大きく落ち込んでいた背景がある。

SMMTによると、業界では10月半ば時点で2020年通期の新車登録が約166万台になると予想していたが、イングランドで2度目のロックダウンを実施するとの発表を受け、当該予想をさらに10万台引き下げ、156万台に下方修正した。これは、1982年(155万5,027台)以降で最低の水準となる。前年比では約75万台の減少となり、売上高で225億ポンドの損失となる。

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