VW、将来技術に730億ユーロ投資

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)・グループは13日、2021~2025年の今後5年間の第69次投資計画の枠組みにおいて、電動車(エレクトロモビリティ)、ハイブリット化、デジタル化の分野に約730億ユーロを投資すると発表した。これは、設備・研究開発への総投資額1,500億ユーロの約50%に相当し、前期の割合(40%)を約10パーセントポイント上回る。同投資計画には、中国の合弁会社は含まれていない。

なかでも、デジタル化への投資は約270億ユーロで、前期に比べ約2倍に増額した。電動化には約350億ユーロ、ラインアップのハイブリッド化には約110億ユーロを投資する。

デジタル化への投資には、例えば、VWグループの車両の基本ソフトウエア(OS)を開発する新組織「Car.Software organization」が含まれる。この基本ソフトはまず、2024年にアウディのプロジェクト「アルテミス」に投入する計画。また、VWは車載ソフトウエアの内製率を現在の10%から60%へと引き上げる計画で、新組織はその際、中心的な役割を担う。デジタル化にはこのほか、人工知能、自動運転、業務のデジタル化などのテーマが含まれる。

電動化においては、2030年までに純粋な電気自動車を約70モデル設定する計画。うち、約20モデルは進行中で、これに50モデルが続く予定。また、2020年代の終わりまでにハイブリッド車は約60モデルとする計画。このうち、約半数強はすでに生産している。

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