スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズが4日発表した10月の世界販売は6万5,290台と前年同月から7.1%増加した。販売増加は4カ月連続。米国と中国が二ケタ成長を記録、全体をけん引した。車種別では引き続き、SUVの「XC40」、「XC60」、「XC90」の3モデルが好調で、全体の73.3%を占めた。1-10月期の販売は前年同期比9.2%減の51万6,418台だった。
10月の販売台数を地域別にみると、主力の欧州が前年同月比4.6%減の2万8,154台に後退したものの、中国市場は19.1%増の1万6,723台に拡大。米国も21.4%増の1万691台に大きく伸びた。その他の地域(9,772台)も13%増と好調だった。
1-10月期の販売台数を地域別にみると、中国(前年同期比5.2%増、13万1台)が増加した一方、欧州(17.6%減、22万8,215台)、米国(2.3%減、8万4,295台)、その他の地域(9.6%減、7万3,953台)はいまだ新型コロナの影響が尾を引いている。モデル別では、「XC60」の14万9,855台を筆頭に、「XC40」(14万2,159台)、「XC90」(7万195台)のSUV販売が好調に推移している。
電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など充電可能な車種の専門ブランド「リチャージ」の販売は1-10月期に前年同期比で2倍以上に拡大。世界販売の16%、欧州販売でも27%を占めた。