独炭素製品大手のSGLカーボンはこのほど、ドイツの樹脂加工設備・樹脂部品メーカーのコラー・クンストシュトフテヒニックと共同で、独自動車大手BMWグループ向けに炭素繊維強化プラスチック部品を製造すると発表した。
SGLカーボンは8月にすでに、コラー・クンストシュトフテヒニックから、BMWグループの将来の量産モデルに使用する新しい炭素繊維部品の製造を複数年契約で受注している。
具体的には、フロントガラスの上部とルーフフレームを接続する部品で、SGLカーボンがオーストリアのインクライス工場で炭素繊維素材を生産し、コラー・クンストシュトフテヒニックが射出成形により、骨格のような樹脂部品に加工する。当該部品は、従来のスチール製品に比べ、重量を40%軽量化することができるほか、ケーブルやセンサーなどを配置するスペースも確保することができる。
SGLカーボンは、年内に生産を開始し、BMWグループの新モデル発売までに今後数年かけて生産規模を増やしていく。