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2020/12/11

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VW、中国に新しい研究開発センターを開設

この記事の要約

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は8日、中国の安徽省合肥市で新しい研究開発センターの開所式を行った。また、VWと中国の自動車メーカー、安徽江淮汽車(JAC)との合弁会社JACフォルクスワーゲンの社名をフォルクスワ […]

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は8日、中国の安徽省合肥市で新しい研究開発センターの開所式を行った。また、VWと中国の自動車メーカー、安徽江淮汽車(JAC)との合弁会社JACフォルクスワーゲンの社名をフォルクスワーゲン(安徽)オートモーティブ・カンパニー(以下、WV安徽)に改称したと発表した。

VWのヘルベルト・ディース社長は研究開発センターの開所に際し、「VW安徽は、VWグループの電動化、デジタル化における中国の役割を強化する」とコメントした。VWは将来的に、安徽をエレクトロモビリティ(電動化)のハブ拠点とするとともに、デジタル・ハブとして、コネクティビティ(接続性)やデジタル・サービスなどの事業を強化する意向。

安徽では、VWのプラットフォーム「MEB」をベースにした電気自動車を開発・生産する。差し当たり、最初の車両の生産を2023年に開始する予定。同工場の最大生産能力は年35万台。2022年末までに完成し、最初のモデルの量産を2023年から開始する計画。

また、VWは将来的に安徽に、研究開発、品質保証、開発工程を同時進行するサイマルテニアス・エンジニアリング(SE)、量産前のプレシリーズ生産事業を統合する計画。主要な機能の連携や、MEBプラットフォームの投入により、開発サイクルを短縮し、新しい製品の迅速な市場投入を目指す。

VWは5月末に、合弁会社JACフォルクスワーゲンの出資比率をこれまでの50%から75%に引き上げるとともに、安徽江淮汽車(JAC)にも50%を出資すると発表していた。JACフォルクスワーゲンは2017年の設立で、電気自動車の開発・生産・販売を事業とする。VWはさらに、中国の安徽省合肥市に本社を置く電池メーカー、国軒高科(Gotion High-Tech)の資本の26%を取得し、同社の筆頭株主となっている。

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