独自動車大手のダイムラーは3日、同社の監査役会が2021年3月31日に開く株主総会後の会議で、現行のマンフレート・ビショフ会長の後任にベルント・ピシェツリーダー氏を提案すると発表した。
ビショフ氏は2007年から監査役会長を務めており、後任には、ダイムラーのディーター・ツェッチェ前社長が2021年に就任する予定だった。しかし、ツェッチェ氏が株主からの批判を受け、就任を辞退したため、新しい後任人事に注目が集まっていた。
ピシェツリーダー氏は、長期に渡り独自動車大手BMWの取締役を務め、1993~2000年までBMWの社長に就いていた。その後、フォルクスワーゲン(VW)に転職し、VWでも2002~2006年まで社長を務めた。2013~2019年までは独ミュンヘン再保険大手の監査役会長に就いており、2014年からはダイムラーの監査役も務めている。