スウェーデンの乗用車大手ボルボ・カーズは9日、スウェーデンのシェブデにあるパワートレイン工場で電気モーターを生産する計画を発表した。中期的に電気モーターの生産を完全に内製化する計画で、当該計画に今後数年で7億スウェーデンクローナを投資する。
同社は高級電動車メーカーへの転換を目指しており、純粋な電気自動車の販売を2025年までに世界販売の50%に引き上げ、残りはハイブリッド車とする目標を掲げている。
シェブデ工場における電気モーターの生産は、当初は組み立てのみにとどまるが、将来的には電気モーターの製造工程すべてを同工場で行う体制とする計画。シェブデ工場は、1927年のボルボ・カーズの創業当初からあるエンジン工場で、同工場での電気モーターの生産は同社にとって歴史的な意味を持つ。
電気モーターの設計・開発は現在、スウェーデンのイエーテボリと中国の上海で行っている。同社は、スウェーデンのイエーテボリで行っている電気モーターの開発、中国とスウェーデンにある最新のバッテリー研究施設(バッテリーラボ)に加え、今年初めには上海に新たに電気モーターの研究施設(ラボ)を開設した。