フィンランドの自動車受託生産メーカー、ヴァルメット・オートモーティブ (ヴァルメット)は8日、同国のウーシカウプンキにある乗用車工場で自動車用のバッテリーシステムを量産する計画を発表した。2021年下半期に操業を開始する計画。乗用車の生産と並行して、バッテリーシステムの生産も今後拡大していく方針を示している。
同社はすでに、フィンランドのサロにバッテリー工場を持つ。ウーシカウプンキ工場での量産は、同社が先ごろ、自動車業界の新しい顧客から、自動車メーカーに直接納品するTier1サプライヤーとしてバッテリーパックの組み立てとセルモジュールの生産を受注したことが契機となった。今後さらに受注を増やし、バッテリー事業を強化していく方針を示している。
なお、ヴァルメットはすでに、ウーシカウプンキ工場で長年に渡り、バッテリーシステムを小規模で生産している。バッテリーの試験センターもあり、産業用途向けに試験サービスを提供してきた。