仏ルノー、RTEなどとEVの充放電制御実験で協力

仏自動車大手のルノーは9日、フランス電力(EDF)の送電系管理部門RTE、および提携する電気自動車(EV)充電システム開発会社Jedlixと、EVの充放電充電制御を通して電力網の安定を図る実験事業に協力すると発表した。電力の需給ギャップを埋めるための調整電力のひとつである2次予備電力(Secondary reserve)の確保にEVを活用するもので、分散電源としてのEVと電力網との放充電を最適化し、電力の需給バランスの安定を図る。同事業は欧州で2021年に自由化される2次予備電力市場(Secondary reserve market)への参入を見据えた方針の一環となる。

2次予備電力は現在、火力や水力発電がベースになっている。3社の試みはEVのエネルギーを活用するもので、RTEが電力網の状態に応じて周波数を制御し、EVの放充電出力を調節して予備電力を確保する。実験を通じ、技術的な実現可能性に加え、電力網およびEVのオーナーにとってのメリットなどを評価する。

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