英自動車生産、11月は1.4%減少

英自動車工業会(SMMT)は12月23日、同国の2020年11月の乗用車生産が10万6,243台となり、前年同月比で1.4%の減少だったと発表した。11月は減少率が小幅だったが、比較対象となる2019年11月は生産台数が減少していた背景がある。英国の欧州連合(EU)離脱が2019年10月31日に「合意なき離脱」となる懸念があったため、昨年は11月の生産を休止した工場があった。

11月の乗用車生産のうち、国内向けは10.4%減の1万5,646台、輸出向けは0.3%増の9万597台だった。

1~11月の累計は、前年同期比31.0%減の84万9,246台だった。これは、前年同期に比べ38万809台(105億ポンド)下回る水準となる。SMMTでは、2020年通期の生産台数が100万台を割り込む可能性があると指摘している。

■ 商用車生産、11月は1.9%減少

SMMTによると、同国の11月の商用車生産は、前年同月比1.9%減の8,605台だった。内訳は、国内向けが10.1%増の3,556台、輸出向けは8.8%減の5,049台だった。国内向けの増加は、ネット販売の利用増加に伴う輸送需要の増加が背景にあると見られている。

1~11月の累計は、前年同期比16.1%減の5万9,539台だった。

■ エンジン生産、11月は8.2%減少

SMMTによると、同国の11月のエンジン生産は、前年同月比8.2%減の18万9,883基だった。年初から11カ月連続の減少となっている。1~11月の累計は、前年同期比28.2%減の170万1,632基だった。

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