英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)は12月15日、ベンチャーキャピタル(VC)子会社の「インモーション」を通じ、英ブロックチェーン技術会社のサーキュラーに資本参加したと発表した。サーキュラーはすでに電気自動車(EV)の原材料であるコバルトのサプライチェーンを、ブロックチェーン技術を活用して追跡(トレーサビリティ)する手法を確立している。JLRはサプライチェーン全体の追跡調査にこの手法を応用し、持続可能な供給網を構築していく。
サーキュラーは、全地球測位システム(GPS)や生態認証、GRコードを組み合わせてサプライチェーンからデータを取得する。これにより供給網全体がデジタル化され、より正確な検証が可能になる。デジタル化により、供給網の二酸化炭素排出量についても評価できるようになるという。
JLRはグループ全体で原材料の原産地や労働環境、サプライヤーのコンプライアンスなどの透明性を高めることで、品質だけでなく倫理面でも高い基準を満たすことを目指していく。