米自動車大手のフォードは6日、商用バンの防犯対策にスマホアプリを通じた警報システム「ガードモード」を開発したと発表した。コネクテッド機能を搭載した車両の不審な動きをリアルタイムで検知し、ユーザーにスマートフォン経由で警報を送る。最大5台の車両を登録できるフォードのフリート管理アプリ「フォードパス・プロ」の追加機能となり、無線通信(OTA)により自動アップデートできる。
ガードモードはフリートの稼働時間外に起動させることで、車両に発生した不自然な動きを検知し、車載コネクトテッドモデムを通じてユーザーのスマホに警報を送信する。鍵の使用も検出するため、盗難や複製された鍵が使われた場合にも役立つ。スマホの画面には不審な動きの発生時間や警報の理由、車両の現在地などが表示される。ロックされた車両に繋がれたトレーラーが外された際に警報を発する「トレーラー盗難防止警報」とも連動している。
フォードによると、英国では23分に1回の割合で商用バンの車上荒らし被害が発生している。同犯罪の増加により2019年には保険料が50%以上値上がりした。被害総額は2億6,400万ポンドに達しており、1台当たり被害は平均1万1,566ポンドとなる。