英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)が5日発表した10-12月期(第3四半期)の世界販売は前年同期比9%減の12万8,469台となったものの、前四半期(7-9月期、11万3,569台)から13.1%増加した。販売増加は2四半期連続。中国市場では前年同期、前四半期の双方でプラスとなった。2020年通年(1-12月)では前年比23.6%減の42万5,974台に落ち込んだ。 10-12月期の販売台数をブランド別にみると、ジャガーが前年同期比20.8%減の2万8,072台、ランドローバーは5.1%減の10万397台だった。ジャガーは電気自動車(EV)の需要増を追い風に、完全EV「Iペース」を69.3%増の7,807台に大きく伸ばした。
中国以外の地域別販売台数を前年同期比でみると、北米(17.2%減)、英国(8.9%減)、大陸欧州(16.3%減)、その他(20%減)といずれもコロナ前の水準には回復していない。一方、前四半期比では大陸欧州(20.5%増)、北米(31.7%増)、その他(26.6%増)と力強い回復傾向がうかがえる。中国市場は前年同期比で19.1%増、前四半期比で20.2%増と好調だった。 同社は電動車のラインアップを拡充しており、現在、プラグインハイブリッド(PHV)モデル8機種とマイルドハイブリッド(MHV)モデル11機種、EV1機種(Iペース)を展開している。販売台数に占める電動モデルの割合は、10-12月期は53%、20年通年では43.3%だった。