仏アルミ製品大手がルノーと提携、軽量ドア開発で

仏アルミ製品大手のコンステリウムは14日、自動車大手ルノーと持続可能な自動車用アルミソリューションの研究開発(R&D)事業で提携すると発表した。「ISA3」と呼ばれる同事業は予算規模が約700万ユーロ。アルミ製ドアの設計開発に焦点を当て、従来より軽量かつ低コストのリサイクル可能なソリューションを開発する。期間は2023年までで、仏産業ソフトウエア大手のESI、仏溶接研究所(Institut de Soudure)、ロレーヌ大学が参加する。

ISA3が追求するアルミ製ドアは、現在の平均的な製品よりも15%軽量で、生産効率が高く、ライフサイクルすべてにおいてリサイクルが可能となる。具体的には、提供するドア製品のキログラム当たりの価格を従来の半分に抑えられるようにする。設計開発に当たっては、ESIの仮想シミュレーションソフトにより、物理的な試作品を用いずに作業を進めることができるという。

コンステリウムのジャック・クラーク上級副社長兼最高技術責任者は、「自動車メーカーが排出量削減と電気駆動車の拡充に動く中、アルミ素材のニーズは一層高まる。ISA3を通じ、幅広い車両に活用でき、環境と経済を両立させるソリューションを開発する」との抱負を述べた。

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