欧州商用車販売、12月は4.2%減・20年通期は18.9%減 1/5

欧州自動車工業会(ACEA)は1月26日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)における2020年12月の商用車新車登録が前年同月比4.2%減の17万1,22台となったと発表した。全体の85%以上を占めるバンの販売低迷が響いた。大型トラックとバスは前年同月を上回っている。主要国では、ドイツ(4.7%増)とスペイン(2.3%増)で販売が伸びた一方、イタリア(9.4%減)とフランス(2.1%減)は前年同月に比べ減少した。

12月のカテゴリー別登録台数は、3.5トン以下の小型商用車が14万5,238台となり、前年同月に比べ6.0%減少した。3.5トン超の中・大型トラックは、前年同月比7.1%増の2万1,266台、大型トラックは11.8%増の1万6,839台と好調だった。大型トラックでは、中東欧(EU12カ国)が34.3%増の4,025台と大幅に伸びている。バスも前年同月比13.4%増の3,618台と好調だった。

2020年通期の商用車新車登録は、前年比18.9%減の171万6,073台だった。9月と11月は販売が前年同月を上回ったものの、ロックダウン(都市封鎖)による前半の大幅な落ち込みの影響が大きかった。EUは、デンマークを除きすべての加盟国が前年に比べ2ケタの減少だった。主要4カ国では、スペイン(26.1%減)の減少幅が最も大きかった。以下、フランス(16.9%減)、イタリア(15.1%減)、ドイツ(14.8%減)の順となっている。

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