シェルが独新興企業を買収、公共充電インフラ事業を強化

英蘭石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルは25日、電動車向けの充電ソリューションを提供するベルリンの新興企業、ユービトリシティの買収について合意したと発表した。カルテル当局の認可を得て、年内にも買収手続きを完了する計画で、差し当たりユービトリシティはシェルの100%子会社となる見通し。シェルはユービトリシティの買収により公共充電インフラ事業を強化する。

ユービトリシティは2008年の設立。欧州諸国で事業を展開している。中でも英国事業が好調で、公共充電ポイントは2,700カ所を超える(市場シェアは13%以上)。また、フランスやドイツなど欧州の法人向けに保有車両用の充電インフラも提供している。

ユービトリシティは、欧州の自治体と協力し、街灯など既存の道路インフラに電動車用の充電設備を整備して、手軽に誰でも充電できる環境を提供している。特に、都市部のドライバーは、自家用の充電設備を確保して、夜間の駐車中に充電することが難しい環境にある。

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