蘭トムトム、自動運転OS「Autoware」の利用団体に加盟

オランダのデジタル地図サービス大手トムトムは20日、名古屋大学などが開発した自動運転システム用のオープンソース・ソフトウエア、「Autoware」の標準規格化を目指す国際団体「Autoware Foundation」(AWF)に加盟すると発表した。トムトムのクラウドベースのリアルタイム地図配信サービス「オートストリーム」をすぐに使用できるターンキー(即時利用可)・オープンソース・インターフェースとしてAutowareに統合する。これによりAutowareのユーザーや開発者は世界を網羅するトムトムの高精度地図に容易にアクセスし、アプリケーションの拡張が可能になる。

Autowareは名古屋大学、長崎大学、産業技術総合研究所により共同開発された。LinuxとROS(Robot Operating System)のOS(基幹ソフト)をベースとする。同ソフトの搭載車両は、レーザーレーダーやカメラ、GNSS(全球測位衛星システム)などを用いて自車の位置や周囲環境を認識しながら、カーナビの提示する経路を自律走行できる。

AWFは完全自動運転システムの開発を目的に、ティアフォー(本社:東京)がROS開発の米Apex.AIおよびシステムエンジニアリングの英Linaroと共同で2018年に設立した非営利団体。

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