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2021/1/29

テクノロジー・トレンド

三菱重工など4社、ハンブルクのグリーン水素プロジェクトで基本合意

この記事の要約

三菱重工は22日、三菱重工、スウェーデン電力大手のバッテンフォール、英蘭石油大手のロイヤル・ダッチ・シェル、ハンブルク熱供給公社の4社で構成するコンソーシアムがドイツのハンブルクで実施するグリーン水素のプロジェクトについ […]

三菱重工は22日、三菱重工、スウェーデン電力大手のバッテンフォール、英蘭石油大手のロイヤル・ダッチ・シェル、ハンブルク熱供給公社の4社で構成するコンソーシアムがドイツのハンブルクで実施するグリーン水素のプロジェクトについて基本合意したと発表した。100メガワットの水電解プラントの建設やグリーンエネルギーハブの構築を計画している。

コンソーシアムは、ハンブルク港近郊のモーアブルクで火力発電所跡地を活用して風力および太陽光発電による電力から水電解装置で水素を製造するグリーン水素の製造および供給・利用に関する事業の実現可能性を共同で検討する。

モーアブルクの同拠点は、38万ボルトの長距離送電網および11万ボルトのハンブルク市の送電網に接続されているほか、周辺港湾に海外の船舶が停泊するため、船舶向けの水素・アンモニア燃料供給の需要が見込める立地条件が整う。また、モーアブルクにはグリーン水素の潜在的需要者が多く存在するため、グリーン水素の製造・供給・利用に至る包括的な水素バリューチェーンの構築に適している。

水素製造プラントの完成および運転開始は2025年頃を見込んでいる。また、コンソーシアムは2021年上半期に欧州共通関心の重要プロジェクト(IPCEI)に基づく公的支援を申請する予定。