英JLRのQ3決算、4.39億ポンドの黒字に

英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)が1月29日発表した2020/21年度の第3四半期(10-12月期)決算の純利益は前年同期比38%増の4億3,900万ポンドとなり、黒字は前期の6,500万ポンドから3億7,400万ポンド増加した。中国市場を中心とする販売の回復と、全社的なコスト削減の取り組みが寄与した。売上高は60億ポンドで、前年同期(64億ポンド)比6.2%減となったものの、前期比では26.6%増加した。売上高営業利益率(EBITマージン)は6.7%。キャッシュフローは第3四半期として過去最高となる5億6,200万ポンドを記録した。

販売台数は12万8,469台。前年同期比では9%減となり、新型コロナ以前の水準には届かないが、前期からは13.1%拡大した。特に中国市場で前年同期比19.1%増、前期比20%増となり回復をけん引した。 JLRは、昨年12月の英国と欧州連合(EU)間の貿易協定(FTA)締結により自動車部品や完成車の関税ゼロが維持されたことに「安堵した」と表明。新型コロナ流行もワクチン接種の開始により「終わりが見える」としたうえで、第4四半期(1-3月期)も営業利益率とキャッシュフローのさらなる向上を目指すとした。 同社によると、12月31日時点で45億ポンド超の現金と、未活用の回転信用枠(リボルバー)19億ポンドを合わせ約64億ポンドの流動性資金を確保している。

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