独自動車部品会社のヴィッテ・オートモーティブはこのほど、電子機器を開発するチェコのIMAを2021年1月1日付で完全子会社化したと発表した。IMAの技術を制御システムやセンサー分野に活用し、例えば、ジェスチャー操作の分野など、デジタル化戦略を推し進める。また、自動車分野の研究活動を強化して、将来のトレンドを早期に特定し、製品開発に生かしていく。
ヴィッテ・オートモーティブは、2017年からIMAと協力関係にある。2018年8月には、IMAの資本の24%を取得している。
IMAは1992年の設立で、エレクトロニクス分野の国立研究所を前身とする。ソフト/ハードウエアの研究開発サービスを事業とするほか、認識システムの分野でチェコの主要企業の一つに数えられる。例えば、多くの企業や公的機関、学校の入退室管理システムやアクセス制御、データ収集などにIMAの製品が採用されている。プラハの本社には、エレクトロニクス開発を中心に、従業員約80人が勤務している。プロトタイプや量産品の生産はチェコのパルドゥビツェで行っている。