独自動車大手のBMWは12日、米国からの自動車輸出高で7年連続首位になったと発表した。米サウスカロライナ州のスパータンバーグにあるBMW工場は2020年に36万1,365台を生産し、うち21万8,820台、金額ベースで89億米ドル以上を輸出した。同工場は、上半期は新型コロナウイルスの感染拡大を受け生産ラインを一時休止したが、下半期(7~12月)は約21万8,000台を生産し、半期の生産で過去最高を記録した。
主な輸出先は、中国(23.3%、台数ベース)、ドイツ(12.9%)、韓国(7.8%)、カナダ(6%)、ロシア(5.3%)となっている。海上輸送では、チャールストン港(約18万9,000台を出荷)と他の5つの港から輸出。貨物列車で1万3,000台を輸出した。
■ プラグインハイブリッド車の生産、米工場の約13%
スパータンバーグ工場では現在、「Xシリーズ」5モデル(「X3」、「X4」、「X5」、「X6」、「X7」)、モータースポーツ4モデル、Xモデルのプラグインハイブリッド車2モデル(「X3 xDrive30e」、「X5 xDrive45e」)を生産している。
プラグインハイブリッド車2モデルの生産は、「X3 xDrive30e」が2万3,000台、「X5 xDrive45e」が2万4,000台となり、同工場の生産台数の約13%を占めた。
同工場では、生産台数の3分の2以上を世界約125カ国に輸出している。1日あたりの生産台数は約1,500台。生産能力は年最大45万台で、約1万1,000人が勤務している。