独ZFの電動ドライブトレイン、「フォーミュラe」の印マヒンドラ・チームに供給

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは、2月26日からサウジアラビアのディルイーヤで開幕した電気自動車(EV)レース「フォーミュラe」に出場する印マヒンドラ・レーシングチームに専用ドライブトレインを供給している。電気モーター、トランスミッションおよび炭化ケイ素(SiC)半導体を使用したパワーエレクトロニクスからなる駆動システム全体を提供する。ZFはEVレースを通じて培った電動パワートレインのノウハウを量産車向け製品に活用していく。

SiC半導体はこれまで一般的に車載インバーターに使われてきたシリコン(Si)半導体と比べ、同等の性能レベルを保ちながらエネルギー効率を大幅に向上できる。このため800ボルトの高電圧システムに適しており、現在主流の400ボルト電圧に比べて充電時間をほぼ半分に短縮できるほか、航続距離を最大7%伸ばすことができる。

ZFはマヒンドラ・レーシングと2019年10月から提携関係にある。

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