独自動車照明・電子部品大手のヘラーは4日、2025年までに気候中立(クライメート・ニュートラル)の生産を目標とすると発表した。世界にある同社の38の生産拠点すべてで目標達成を目指す。
主に、省エネと再生可能エネルギーへの切り替えにより、二酸化炭素(CO2)排出量の削減に取り組む。CO2の排出が避けられない工程については、気候保護プロジェクトへの投資により埋め合わせる。生産に使用する電力は、2025年までに再生可能エネルギーの割合を100%に引き上げる。気候保護プロジェクトへの投資では、国際的な標準を満たし、承認を受けているプロジェクトを投資対象とする。
これに加え、遅くとも2050年までには供給網(サプライチェーン)も全面的に気候中立とする計画で、世界の顧客にカーボン・ニュートラルな製品を供給する。
同社は製品ラインアップにおいても、例えば、信号などで車両が停止するとエンジンが止まり、燃費を低減するスタート・ストップ(アイドリングストップ機能)や、ハイブリッド車用のブレーキエネルギー回収システム、電気自動車用のエネルギー制御部品などを通して環境負荷の低減に寄与している。
これらの取り組みを通して、フランスのパリで2015年に採択された気候変動抑制に関する多国間協定(パリ協定)に貢献していく。