商用車大手ボルボ、脱化石燃料の鉄鋼を用いた車両開発へ

スウェーデン商用車大手ボルボ・グループと鉄鋼大手SSABは8日、化石燃料を使わずに製造した鉄鋼を用いた車両の開発と生産、および商品化で協力すると発表した。化石燃料を使わずに作られた鉄鋼で自動車を生産するのは世界で初めて。年内の試作品開発と、来年中の小規模生産の開始を目指す。

SSABは従来のコークスに代わり水素を燃料として製鉄する技術を持つ。水素は再生可能エネルギーから生成されており、バリューチェーン全体の脱炭素化に寄与する。

ボルボは今年中に水素を活用した鉄鋼部材を用いた試作車を開発し、来年から小規模な連続生産を開始し、段階的に量産規模を上げていく計画だ。同社は2050年までに気候中立(カーボンニュートラル)を達成する目標を掲げている。

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