仏がロックダウン緩和、日中の外出制限など解除へ

フランス政府は4月22日、新型コロナウイルス感染拡大を受けて4月初めから実施している3度目のロックダウン(都市封鎖)を緩和すると発表した。感染の第3波のピークが過ぎたと判断したためで、5月3日から日中の外出制限、学校閉鎖を解除する。

政府はパリなどで実施していた外出制限を4月3日から全土に拡大し、食料品店や薬局などを除く店舗や学校は閉鎖を迫られている。自宅から10キロ以上離れた場所への移動も原則禁止となっている。

カルテックス首相によると、5月3日から日中の移動制限が解除され、学校が再開される。一方、夜間の外出禁止は継続する。

同国では英国型変異ウイルスの流行で、1日当たりの新規感染者は22日時点で3万4,318人と依然として高水準だが、6万人近くに上った3度目のロックダウンの前より減少している。ワクチンの接種も進み、これまでに1,300万人以上が少なくとも1回目の接種を終えた。5月中旬までに2,000万人まで拡大する見込みだ。このため、政府は制限緩和に踏み切った。

カルテックス首相は感染状況が悪化しなければ、飲食店の営業も5月中旬頃から屋外席に限って認める意向を表明した。

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