ドイツ新車登録、4月は90.0%増加 1/4

ドイツ連邦陸運局(KBA)は5日、同国の2021年4月の乗用車新車登録が22万9,650台となり、前年同月に比べ90.0%増加したと発表した。昨年4月は、最初のロックダウン(都市封鎖)の影響により、販売台数が大幅に減少していた背景がある。2019年4月の登録台数と比べると、26%の減少となる。1~4月の累計は、前年同期比7.8%増の88万6,102台だった。

4 月の顧客別の内訳は、法人が全体の65.7%(前年同月比:115.0%増)、個人が34.3%(同:55.5%増)だった。

ブランド別では、ドイツ勢はすべてのブランドが前年同月を上回った。中でも、オペル(174.6%増)、メルセデス(158.5%増)、フォルクスワーゲン(VW)(108.4%増)は3ケタの増加となった。

輸入ブランドも、テスラ(23.8%減)を除くすべてのブランドが前年同月を上回った。ジープ(141.8%増)、現代(135.0%増)、プジョー(123.4%増)、シトロエン(115.2%増)、サンヨン(106.9%増)が3ケタの増加だった。

日本勢も、マツダ(147.2%増)と日産(146.1%増)が3ケタの増加だった。ホンダ(92.6%増)、レクサス(53.8%増)、三菱自(5.0%増)、スバル(66.9%増)、スズキ(43.0%増)、トヨタ(60.7%増)も前年同月に比べ増加している。

燃料別では、純粋な電気自動車(BEV)が前年同月比413.8%増の2万3,816台と大幅に伸びており、市場シェアを10.4%に拡大した。ハイブリッド車も前年同月比286.7%増の6万4,094台と好調で、市場シェアは27.9%を占めた。うち、プラグインハイブリッド車は、前年同月比380.4%増の2万6,988台で、市場シェアは11.8%だった。

ガソリン車は、前年同月比49.4%増の9万72台(市場シェア:39.2%)、ディーゼル車は、前年同月比29.2%増の5万195台(同:21.9%)だった。

■ 独自工会、2021年の生産台数の通期予想を下方修正

独自動車工業会(VDA)によると、4月の国内生産は前年同月比2,701%増の31万6,200台に急伸した。前年同月は自動車メーカーの国内工場がほぼ全面的に生産を休止したため、国内生産が前年同月に比べ97%減少していた背景がある。2019年4月と比べると、約22%の減少となる。1~3月の国内生産の累計は、前年同月比22%増の125万4,600台だった。なお、半導体の供給不足による生産の停滞が懸念材料となっている。

4月は輸出台数も前年同月比1,011%増の25万2,000台と大幅に伸びた。1~3月の累計は、前年同期比21%増の96万8,500台だった。

VDAによると、国内受注も4月は好調で、前年同月を166%上回った。1~3月の累計は、前年同期比10%増加している。国外受注は、4月が前年同月に比べ94%増加、1~4月の累計は前年同期比34%増加だった。

VDAは、これまでの状況と半導体の供給不足を考慮し、2021年通期の生産台数の予想を前年比13%増の400万台に下方修正した。これまでは、前年比20%増の420台を予想していた。

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