2021/5/7

テクノロジー・トレンド

ボッシュ、シェル、VWが「ブルーガソリン」を共同開発

この記事の要約

独自動車部品大手のボッシュは4月29日、独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)および英・オランダ系石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルと「ブルーガソリン」を共同開発したと発表した。「ブルーガソリン」は、再生可能な原料を使 […]

独自動車部品大手のボッシュは4月29日、独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)および英・オランダ系石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルと「ブルーガソリン」を共同開発したと発表した。「ブルーガソリン」は、再生可能な原料を使用したバイオガソリン燃料を最大33%混合しており、従来のガソリン燃料に比べ、二酸化炭素(CO2)排出量を20%以上削減することができる。

「ブルーガソリン」は、ボッシュが同社の工場付属のガソリンスタンドで導入する計画。また、ドイツの一部のガソリンスタンドでも年内に販売を開始する予定。ボッシュは「ブルーガソリン」の導入により、例えば、船舶や航空機、大型トラック、既存の保有車両など、電動化が難しい分野でCO2排出量を削減することができると見込んでいる。シェルは「ブルーガソリン」では削減できない残りのCO2排出量を、認証を受けたCO2削減の取り組みにより、相殺する方針。

■ 再生可能原料由来のナフサやエタノールを使用

混合するバイオガソリン燃料は、ISCC(国際持続可能性カーボン認証制度)の認証を得た再生可能原料由来のナフサやエタノールを使用している。例えば、ナフサは、紙の原料となるセルロースを生産する際の副産物であるトール油を使用している。このほかにも、残存物や廃棄物を原料とすることもできる。

「ブルーガソリン」は、「スーパー95 E10ガソリン」を使用できるガソリン車であれば、新車・中古車のいずれも使用することができる。欧州規格「EN 228/E10」に準拠しており、長期の保管安定性に優れるなどの特徴を持つ。例えば、プラグインハイブリッド車で電気による航続距離が長くなり、タンクにガソリンが長期に渡り残っていても品質が安定している利点がある。

ボッシュは、「ブルーガソリン」を2021年5月から、同社の工場付属のガソリンスタンドに導入する計画。当初は、シュヴィーバーディンゲンの工場で導入し、年内にフォイアーバッハとヒルデスハイムにも導入する計画。

ボッシュは、社用車や構内運搬車が利用する同社の工場付属のガソリンスタンドでは、2018年末からバイオディーゼル燃料を最大33%混合した「R33ブルーディーゼル」のみを供給している。ガソリン燃料も将来的に、「スーパー95 E10ガソリン」を減らし、「ブルーガソリン」のみとする計画。

「R33ブルーディーゼル」は現在、ドイツの8カ所のガソリンスタンドで販売されている。