ソーラー電気自動車を開発するドイツの新興企業ソノ・モーターズは7日、独商用車大手のMANトラック・アンド・バス(以下、MAN)とMANの電動トランスポーターへの太陽光発電技術の活用について趣意書を締結したと発表した。MANの電動トランスポーター「eTGE」にソノ・モーターズの太陽光発電技術を統合し、技術・経済面での実用可能性を分析する。
両社は、さまざまな車両タイプで発電量や経済性、環境負荷の低減効果などを分析する計画。具体的には、パネルバン、屋根(ルーフ)に高性能の空調設備を搭載したステーションワゴン、冷蔵車のタイプの「eTGE」に太陽光パネルを設置して、太陽光発電によるエネルギーを航続距離の延長や、空調など車載機器の補助電力に活用する。
ソノ・モーターズによると、バスやトラック、配送車は、車体面積が大きいため、太陽光パネルの設置に適している。なお、太陽光発電は、バッテリーや燃料電池などの既存の車載装置の代替となるものではなく、航続距離の延長による充電回数の削減や、暖・冷房、冷却ユニットなどの車載機器へのエネルギー供給に活用することを目的としている。