独ヘラー、中国合弁が高電圧電池マネジメントシステムの開発・生産を強化

独自動車部品大手のヘラーは2021年6月24日、同社と中国の複合企業である恒大集団(Evergrande Group)が2020年に設立した合弁会社ヘラー・エバーグランデ・エレクトロニクス(本社:深セン市)が、主に中国の自動車市場向けに供給する高電圧電池マネジメントシステムの開発・生産を強化すると発表した。合弁会社の従業員数を現在の約90人から、2023年末までに約200人に増員する計画。

同合弁事業では、両社の技術やノウハウ、資金面の強みを持ち寄り、高電圧電池マネジメントシステムの開発を加速する。恒大集団は、電池の生産やアプリケーションなどに関するノウハウを合弁事業に投入する。ヘラーはバッテリーエレクトロニクスやシステムインテグレーションに関する長年の経験を持つ。ヘラーは2016年からバッテリーマネジメントシステム分野に参入しており、今春には新世代のバッテリーマネジメントシステムがドイツの高級車メーカーの量産車に採用された実績を持つ。

ヘラーにとって中国は、バッテリーエレクトロニクス関連事業を強化し、電気自動車市場の形成に携わるためのカギを握る重要な市場に位置づけられる。

恒大集団は複合企業として様々な事業を展開する中で、電気自動車分野にも事業進出しており、電池を生産するほか、電気自動車ブランドの「恒大新能源汽車」を持つ。

合弁会社は今後、当該ブランドのほか、他の自動車メーカーや、自動車メーカーに部品を直接供給するTier1サプライヤーに高電圧電池マネジメントシステムを供給する計画。

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