VWの西子会社セアト、車両輸送用メガトラックの運用を開始

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は8日、スペイン子会社のセアトと物流会社のセトラムがスペインで初となる車両運搬車(キャリアカー)用メガトラックの運用を開始したと発表した。セアトのマルトレル本社工場からバルセロナ港までの輸送に投入する。従来のキャリカーの積載台数は乗用車で8~9台だが、メガトラックでは11台を搬送できる。輸送効率の向上のほか、二酸化炭素(CO2)の排出削減につながると期待される。

メガトラックは全長25.25メートル。年間の想定搬送台数は8,600台以上で、走行回数を500回減らせることから輸送効率が12%向上する。輸送トンあたりの燃費効率も上がるため、1回の輸送でCO2排出量を10%、運用コストを11%削減できる。年間のCO2削減量は5.2トンに上る。

マルトレル工場は完成車の80%を輸出している。セアトは同工場とバルセロナ港との車両運搬に鉄道輸送も活用しており、年間で約2万5,000台のトラック輸送を減らしている。