ドイツのブラウンシュヴァイク工科大学などが参加する自動駐車システムに関する産学研究プロジェクト。自動駐車システムの標準化により、特定の自動車メーカーや駐車場運営会社、インフラサービス事業者に依存しない、汎用性の高い自動駐車システムの開発に取り組む。
実施期間は2018年10月~2021年6月まで。プロジェクト予算444万ユーロのうち、ドイツ連邦交通・デジタルインフラストラクチャー省(BMVI)が251万ユーロを支援している。
当該プロジェクトでは、ブラウンシュヴァイク空港に整備した研究用駐車施設やニーダーザクセン州自動車技術研究センター(NFF)で試験を実施した。
車両の位置を特定するシステムや通信技術などの技術面だけでなく、どのような事業モデルが可能かなどの経済性や、法的な責任の所在などの課題にも取り組んだ。
今後については、当該プロジェクトで開発した自動駐車システムが既存の駐車施設に後付けできるかをハンブルクのコンサートホール「エルプフィルハーモニー」の駐車場で試験する予定。また、2021年10月にハンブルクで開催される予定の高度道路交通システム(ITS)の世界会議(ITS世界会議)でも当該プロジェクトで開発したシステムのデモンストレーションを実施することを計画している。
プロジェクト「SynCoPark」の参加企業・機関:
◇ ブラウンシュヴァイク工科大学/ニーダーザクセン州自動車技術研究センター(NFF)
◇ APCOA PARKING Deutschland GmbH
◇ EDAG Engineering GmbH
◇ GOLDBECK New Technologies GmbH
◇ NavCert GmbH
◇ PRETHERM GmbH