米フォード、地域の交通情報を車両に直接配信するシステムを開発

米自動車大手のフォードは8日、地域に特化したリアルタイムの交通情報を車両に直接配信するシステムの運用試験をスペインで実施していると発表した。同試験はマドリード郊外の都市アルコベンダスの交通当局と現地のテクノロジー企業であるインデジタル(Indigitall)およびラドマス(RadMas)と提携して実施しているもので、コネクテッドカーとスマートシティの機能を生かして道路交通の安全性を高める狙いがある。

走行中の交通情報へのアクセスはスマートフォンのアプリを使う方法が一般的だが、更新通知には交通情報以外のものも多く、スマホが無ければ機能しない欠点もある。試験中のシステムは、自治体当局が最新の交通情報についてスマホを経由せず直接ドライバーに送信するもので、地域の走行に役立つリアルタイムの情報だけを確実に取得できる。

実施中の試験では、アルコベンダス市当局の交通情報ソフトウエアをフォードのオペレーティングシステム「SYNC3」と統合し、事故や通行止め、渋滞などのリアルタイムの情報を近在のフォード車のドライバーに送信している。情報は車載ディスプレイに直接表示される。

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